技術情報
Technology Infomation
仕上げ加工の施された軸受は、エンジンの仕様に応じて鍍金(メッキ)加工の工程へと進みます。軸受に施される鍍金は装飾鍍金とは異なり軟らかい性質をもった機能鍍金です。この機能鍍金はオーバーレイ鍍金と呼ばれるもので、なじみ性を向上させ、繰り返しかかる荷重に対して軸と軸受を守る役割を果たします。オーバーレイ鍍金は、軸受を鍍金液に浸け電気を流すことで表面に膜を形成させます。小さな異物が混入した際にも、この軟らかい鍍金の中に埋収させることができます。また、主成分となる鉛はオイルとの親和性が高く潤滑性を高め、錫は耐蝕性を高めます。表面にオイルとの油膜を形成することで焼付きを防止し、耐蝕性や耐疲労性を向上することができます。イソダメタルでは1953年から研究に着手。国内において初めて軸受での実用化に成功しました。